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【水溶性切削油・研削油の腐敗について】

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 【水溶性切削油・研削油の腐敗について】 水溶性切削油・研削油の腐敗は、微生物(バクテリア・カビ・酵母など)の増殖により起こります。 微生物は、土壌、工業用水、井戸水、人体など環境に広く存在し、それらからも使用液中に混入します。 大きな混入源は、更液時のタンク、配管、工作機械などに残留する使用液(腐敗液)です。 更液時には、タンクや配管に使用液(腐敗液)が残留しないようしっかりと洗浄する必要があります。 微生物の増殖に関与することとして、温度、濃度、水質、 pH 、混入する異物などがあります。 水溶性切削油・研削油の腐敗に関するバクテリアが最も増殖しやすい温度は 30 ~ 40 ℃であり、夏季の使用液温度はこの条件を満たしています。 低温になるとバクテリアの活動は鈍り、高温になるとバクテリアが死滅し、いずれの場合も腐敗は抑制されます。 55 ℃以上の高温でバクテリアは減少していきます。 濃度が低い程、希釈水の硬度が高い程、生菌数は増加します。 また、 pH は 8.5 以下になると生菌数の増加が顕著となり、 pH の低下、防錆性能の低下、腐敗臭の発生、性能の低下などの問題が発生します。 特にエマルションタイプは注意が必要です。 水溶性切削油・研削油の腐敗について < 腐敗防止対策 > ①         更液時にタンク、配管内に腐敗液が残留しないようしっかりと洗浄する ②         希釈水は水道水か水質検査をした良質な工業用水を使用する ③         濃度を適正に保つ ④         pH 低下の防止 ⑤         異物(切りくず・異種油など)の混入防止と除去 ⑥         殺菌剤の定期投入 など 水溶性切削油・研削油の寿命は、腐敗によることが多いため、腐敗対策は重要です。 腐敗を抑制し液寿命を延ばし、更に… 1.          安全性向上 2.          職場環境改善 3.          工数低減 4.          生産性向上 5.          コスト削減 なども同時におこなうことができる洗浄剤があったらどうですか? 更液時の洗浄にも G-Eco 製品を水溶性切削油・研削