食品工場とカビに関わる、「本当なの?」な Q&A を羅列しています。 今回は、カビの制御について書いています。 簡単ではありますが、是非ご利用ください (^^) カビの制御 ≪ ③カビの制御について ≫ l Q. 熱でカビが死滅すれば、カビ毒も消える? ⇒ A . カビ毒は消えない ※熱でカビは死滅する、湿熱が有効、カビ毒が存在している場合は分解せず残る l Q. 冷凍するとカビは死滅する? ⇒ A. 冷凍してもカビは死滅しない ※冬眠状態になり生き残ったまま、冷凍庫から温室に出し放置しておくとカビが生えるのはそれが理由 l Q. 埃にはカビが少ない? ⇒ A. 埃にはカビが多い ※埃は帯電してカビを集めるため埃にはカビが多く付いており、清掃で埃を除去する l Q. 塩素剤による漂白は殺カビ活性がある? ⇒ A. 漂白 = 殺カビではない ※塩素剤には漂白効果と殺カビ効果がある、漂白が殺カビだと誤解することが多く漂白を死滅と誤解してはいけない、漂白し見た目清潔になってもカビが死滅しているわけではない l Q. 抗カビ剤は殺カビ活性が強い? ⇒ A. 抗カビとはあくまでも生えないような状態であり殺カビ活性ではない ※抗カビ剤はカビの制御であり、生えない状態にあるだけ、濃度が高くなれば死滅することもあるが、あくまでも制御であり死滅効果を求めるのは違う l Q. 消毒剤に多種類の成分が入っている方が殺カビ効果強い? ⇒ A. 消毒剤は基本的に混入成分が少ない方が望ましい ※成分が多いと残渣によりカビの養分となる可能性がる、添加物により殺菌効力が高まる場合もある l Q. カビは熱に弱いので乾熱も湿熱も共に有効? ⇒ A. 湿熱は効果あるが比べると乾熱は弱い ※湿熱は水による伝導性から細胞に直接有効、乾熱は伝導性が弱い l Q. 紫外線はカビが生えているところでも有効? ⇒ A. 一度発生したところでは無効 ※紫外線の効果はカビの予防とし...
食品工場とカビに関わる、「本当なの?」な Q&A を羅列しています。 今回は、カビによる健康被害について書いています。 簡単ではありますが、是非ご利用ください (^^) ≪ ④カビによる健康被害 ≫ l Q. カビの臭いはカビが飛んでいなければ問題ないの? ⇒ A . 飛んでいなくても臭いがすればどこかで汚染されている ※健康被害との関係は臭いの強さ、臭いの種類などが関係してくる l Q. カビで器物が汚れているが死滅していれば健康上問題ないの? ⇒ A. 死滅していても必ずしもそうとは言えない ※カビは生きていても死滅していても空中に飛散すればアレルゲンとなり得るので埃と同じく早目の対処が必要。臭気の問題や多量の胞子が確認されれば洗浄消毒をおこなう。 l Q. 全てのカビはカビ毒を産生するの? ⇒ A. 全てのカビがカビ毒を産生するのではない ※一般的には少量のカビの生えた食品をでカビ毒があってもほとんど重篤な障害を引き起こすわけではない l Q. 全てのカビは食品に対して有害なの? ⇒ A. 有益なカビもある ※カビの種類にもよるが食品に有害であるものや食品として有用なカビもある。しょうゆ、味噌などはカビがいなかったらできない食品。カビは全て有害というのは誤解 l Q. アスペルギルスが見つかったら危険のため破棄するの? ⇒ A. アスペルギルスだけでは判断できない ※種別を判別しどの程度の汚染かなど正確な情報が得られてから判断する l Q. どのカビもアレルギーを引き起こすの? ⇒ A. どのカビもとは限らない ※生体のアレルギー反応は個人差が大きい、全てのカビがアレルゲンになるとは限らない l Q. 感染しやすいカビは多いの? ⇒ A. カビによる感染を強調することによる誤解 ※カビによる被害は野菜、果物や園芸植物に多く 30 度以上で発生することが少ない。環境に見えるほとんどのカビは感染することが少ない l Q. カビが生えた食品...
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