食品工場とカビに関わる、「本当なの?」な Q&A を羅列しています。 今回は、カビと工場環境について書いています。 簡単ではありますが、是非ご利用ください (^^) ≪② カビと工場環境について≫ l Q. 乾燥室に生えるカビは洗浄室でも生える? ⇒ A . カビの環境適応性は種によって異なり生えるとは限らない ※カビは環境適応性により分布が大きく違ってくる l Q. 冷凍庫でもカビは生える? ⇒ A. 生えることはない ※カビは冷凍下で生えることはない、冷凍庫でカビが発生した原因の多くは冷凍庫と冷蔵室の間で温度と冷気による温度差が生じカビが発生することが多い l Q. 人の出入りを抑えて締め切るとカビは生えない? ⇒ A. 閉め切っておくとよい場合もあるが、一般にはカビの生えやすい環境がつくられやすい ※閉鎖空間は空気がよどみ、温湿度差が生じカビにとってよい環境となりやすい l Q. 熱がかかれば後の工程でカビが生えることはない? ⇒ A. 熱でカビは死滅するが、工程や管理環境次第で生えることがある ※熱でカビを死滅する工程があると、外からのカビの汚染を受けない限り生えることはない、後工程でカビが付着・混入することが多い l Q. カビは空調機のフィルターで全て除去できる? ⇒ A. 空調機のフィルター精度による ※空調機のフィルターは性能により塵埃・微生物などの除去率が決まっており、カビが通過できるフィルターが使用されている場合もあり、性能を確認する l Q. 工場の室内湿度はどこも同じ? ⇒ A. 室内の湿度は同じではない ※工場内の空気移動や水利用の違いにより同じ湿度ではない、室内の一か所が一定以上の湿度だったためにカビの発生事故が起こるケースは多い l Q. 食品工場で見る主要なカビはどの工場でも同じ? ⇒ A. 決して同じでない ※食品工場のカビは原料、温湿度の影響、作業状態などにより大きく影響を受ける l Q. 室内と室外のカ...
食品工場とカビに関わる、「本当なの?」な Q&A を羅列しています。 今回は、カビの制御について書いています。 簡単ではありますが、是非ご利用ください (^^) カビの制御 ≪ ③カビの制御について ≫ l Q. 熱でカビが死滅すれば、カビ毒も消える? ⇒ A . カビ毒は消えない ※熱でカビは死滅する、湿熱が有効、カビ毒が存在している場合は分解せず残る l Q. 冷凍するとカビは死滅する? ⇒ A. 冷凍してもカビは死滅しない ※冬眠状態になり生き残ったまま、冷凍庫から温室に出し放置しておくとカビが生えるのはそれが理由 l Q. 埃にはカビが少ない? ⇒ A. 埃にはカビが多い ※埃は帯電してカビを集めるため埃にはカビが多く付いており、清掃で埃を除去する l Q. 塩素剤による漂白は殺カビ活性がある? ⇒ A. 漂白 = 殺カビではない ※塩素剤には漂白効果と殺カビ効果がある、漂白が殺カビだと誤解することが多く漂白を死滅と誤解してはいけない、漂白し見た目清潔になってもカビが死滅しているわけではない l Q. 抗カビ剤は殺カビ活性が強い? ⇒ A. 抗カビとはあくまでも生えないような状態であり殺カビ活性ではない ※抗カビ剤はカビの制御であり、生えない状態にあるだけ、濃度が高くなれば死滅することもあるが、あくまでも制御であり死滅効果を求めるのは違う l Q. 消毒剤に多種類の成分が入っている方が殺カビ効果強い? ⇒ A. 消毒剤は基本的に混入成分が少ない方が望ましい ※成分が多いと残渣によりカビの養分となる可能性がる、添加物により殺菌効力が高まる場合もある l Q. カビは熱に弱いので乾熱も湿熱も共に有効? ⇒ A. 湿熱は効果あるが比べると乾熱は弱い ※湿熱は水による伝導性から細胞に直接有効、乾熱は伝導性が弱い l Q. 紫外線はカビが生えているところでも有効? ⇒ A. 一度発生したところでは無効 ※紫外線の効果はカビの予防とし...
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